マイペース・ブログ

日常の出来事やニュースを書いていきます。

メキシコドクトカゲの毒が凄い。国内初飼育に成功。

 

 トカゲってどんなイメージがありますか?

あんまり見ないですが、小さくてニョロニョロしている

イメージで、あまり危険はなさそうな印象ではない

でしょうか?

 

しかし実は毒を持ち、人体に害を与えるトカゲもいるんです。

世界でも数少ない毒を持っているトカゲ。

その中の1つ、メキシコドクトカゲの繁殖静岡県にある

爬虫類動物園が成功しました!

しかも今回の繁殖は国内初の成功ということで、とても話題に

なっています。

 

今回はそんなメキシコドクトカゲについてまとめてみました。

 

 

どんな特徴があるの?なぜ繁殖が難しいの?

 

まずメキシコドクトカゲですが、見たことはありますか?

毒があるということでとても怖いトカゲを想像したのですが、

模様に特徴はありますが、そこまで怖いという感じはありません

よね。

次に特徴についてまとめます。

 

【特徴】

・メキシコ北部に生息

・50から70cm、最大100cmのものもいる

・主食は爬虫類の卵、鳥類の卵やひな、昆虫など

・舌先が2つに分かれている

・顎の力が強く、噛まれると強い痛みを感じる

・下顎の部分にある毒腺から毒を分泌する

 

こうした特徴を持つメキシコドクトカゲですが、

繁殖が難しいと言われる理由はその環境作り

今回繁殖に成功した爬虫類動物園でも、一番苦労した

ことは環境作りです。

 

本来のメキシコドクトカゲの生息地に近い状態にするため、

飼育室の地中を湿らせて雨季を再現したり、寒暖の差を

つけたり、工夫をたくさんしました。

この動物園では2012年からメキシコドクトカゲの繁殖を

目標にしていたということで、今回の繁殖の成功は素晴らしい

ですよね‼︎

 

危険なトカゲの繁殖を始めた理由は、個体数を維持させる

ため

メキシコドクトカゲは乱獲などによって数が減ってしまって

います。

しかし危険な種であっても維持させよう、守ろうと努力する

方々がいらっしゃるんですね。

確かにそうした取り組みがないと絶滅してしまいます。

こうした努力に支えられて維持できている生き物がきっと

他にもいるんでしょうね。

 

 

毒があると言われているけど、どれぐらい危険なの?

 

顎の力が強く、一度噛むと簡単には離さないと言われる

メキシコドクトカゲ。

強く噛み続けることで毒を浸透させていきます。

想像するととても怖いですね。。

毒の症状としては、程度の差もありますが、痛み、腫れ、

変色、脱力、発汗、のどの渇き、頭痛、耳鳴りなどが

あるそうです。

ちなみに毒だけで人を殺せるほどの威力はないみたいです。

それでもやっぱり怖いですね。 

 

他にも毒を持つトカゲを飼育しているところはあるの?

 

実は他にも飼育している所があるんです。

円山動物園では2010年からアメリカドクトカゲの繁殖を

開始していて、2017年7月に4卵の産卵に成功、11月

にはその1つがふ化したそうです。

 

これも日本で初めてのことだったそうですよ。

メキシコドクトカゲと同じように毒があると言われている

アメリカドクトカゲ

その特徴について簡単にまとめます。

 

【特徴】

アメリカ南西部からメキシコ北西部に生息

・体長は50から60cm

・神経毒を持っていて、噛みついた時に歯の溝から毒を

 すりこむ

・動きは非常ににぶく、トカゲの中で一番遅い

 

一番遅いって一体どれくらいのスピードなんでしょうね。

そしてこちらも独特の模様をしています。

そしてこのアメリカドクトカゲの飼育でも環境作り

が大変だったそうです。

 

タイマーを使って日の長さの管理をしたり、冬は冷暗室で

冬眠させたり、色々な工夫をされて成功したそうなんです!

こちらも動物園の方の努力の結果ですね。

 

そして気になる毒についてですが、毒の症状としてはめまいや

吐き気などがあるそうです。

しかし面白いのが、なんとアメリカドクトカゲの毒が

糖尿病の治療薬に使われている!ということなんです。

 

えっ!どういうこと!?ってなりますよね。

このアメリカドクトカゲはとても大食いなんですが、

食前と食後で血糖値がほとんど変わらないそうなんです。

 

人間だと食べるものにもよりますが、一度に大量に食べると

血糖値がグンと上がると言われていますよね。

でもこのアメリカドクトカゲはそれがないそうです。

その理由が、アメリカドクトカゲの唾液腺に含まれる

「Exendin-4」というもの。

 

この作用によって血糖値が上がらないということが研究で

分かり、この「Exendin-4」を人工的に合成したものが

バイエッタという治療薬だそうです。

 

トカゲの毒から発想を得るって面白いですよね!

まさかそんなものがそんな所で役に立つなんて!という

感じです。

 

研究を始めた方にも感謝ですが、数少なくなっている種を

存続させようとしてくれた方々の努力もあると思うので、

そういう方々にもぜひ感謝したいですね!

 

まとめ

 

毒を持つメキシコドクトカゲとアメリカドクトカゲ。

危険な種と言われていて、ネットやyoutubeなど

でも恐ろしい生き物として扱われていることが多いです。

 

その維持をすることはとても大切なことなんだと

今回のニュースで考えさせられました。

生き物を大切にする気持ちを1人1人が持てると良いですね!